
2018年度の活動
4月:落合ゼミ始動!
2018年4月より落合ゼミは始まりました。1期生となる20人以上の2年生と数名の3・4年生が開始メンバーです。(社会科学部はこの年まで2年生春学期からゼミが始まっていた)春学期の間の2年生はKJ法などをグループワークで学んだり、レポートの書き方や農村での学び方の書籍を読んでプレゼンをするなど、これからのゼミでの学びの基礎を身に着けました。
また8月にはゼミ生の班分けも行い農業班、食文化・生活文化班、環境班、集落班、六次産業化班、観光班の六つに分かれました。
9月:山形県大蔵村で夏合宿
9月18~20日の2泊3日で行われた夏合宿では山形県大蔵村へ行きました。ゼミ生皆が初めて訪れる地域であり、この合宿での目的は地域を大まかに知ることでした。合宿では大蔵村の史跡や名所、「ふるさと味来館」などの施設、四ヶ村(しかむら)の棚田を巡り、夜は肘折温泉に宿泊しました。また村役場の方、四ヶ村開発協議会の方と直接お話できる機会もあり、村のことをよく知ることができ ました。

↑日本最大級の赤松の巨木である村指定天然記念物「岩神権現のクロベ」

↑ゼミ所有のドローンを使い四ヶ村の棚田の写真・動画撮影も行いました。
9月:静岡調査
各班から1~2名が参加する形式で、9月25.26日に静岡調査が行われました。大蔵村への調査は同じ地域に継続的に通い、地域づくりのサポートをするという位置付けに対し、静岡調査は「先進事例調査」となります。
10月~1月:教室での活動
秋学期からは班ごとでの活動がメインとなり、夏合宿での活動を踏まえ大蔵村、特に四ヶ村地域の現状の確認と疑問点を洗い出し、次の冬合宿へ向けてインタビュー内容と提案プレゼンの準備を行いました。ゼミ時間では各班の進行状況の発表がされました。
2月:山形県大蔵村で冬合宿
2月12~14日に夏合宿と同じ山形県大蔵村にて冬合宿を行いました。この合宿の目的も夏合宿と同じく現状把握でした。夏は初めて訪れることもあり半分観光のような雰囲気でしたが、今回は継続して地域に関わるという意識を持って合宿に臨みました。
今回は四ヶ村地域のみでなく大蔵村全体へと視野を広めました。一日目には4mの雪に埋もれた四ヶ村地域・肘折温泉の視察、夜には肘折温泉の若い方々との意見交換会、二日目には県庁・村役場の方への提案会、四ヶ村開発協議会や棚田保存会の方、棚田米生産者販売組合の方、ふるさと味来館で働かれている方などの地元の方への聞き取り調査を行いました。三日目にはふるさと味来館に前で”地面出し競争”を体験し、先進事例の視察として新庄市の直売所へ見学・聞き取りの調査を行いました。
豪雪地帯で有名な大蔵村ですが、主要道路は除雪がしっかりなされていてもちろん肘折温泉へも行くことができます。しかし車が通る必要のない道や細い道は完全に雪に閉ざされていて、四ヶ村の棚田へも近づくことができませんでした。また、常に雪が降っていたためドローンも飛ばすことはできませんでした。大きな除雪機が村を動き回っていたり、車道沿いの急な崖では雪崩になる前に雪下ろしが行われていたりと、雪による大変さを目の当たりにした反面、地域の冬の雇用になっている面を発見できました。

↑ふるさと味来館での昼食では郷土料理である”でく餅”を頂きました。

↑大蔵村で毎冬に行われている”地面出し競争”も体験しました。